はじめに
近年、多くの幼稚園・保育園がInstagramを活用して園の様子を発信しています。在園児の保護者への情報共有はもちろん、園児募集や地域へのPRにもSNSは欠かせない存在になりました。
しかし、実際に運用を任されるのは現場の先生であることがほとんどです。日々の保育業務に加えてSNSの更新まで担うのは、大きな負担になっているかと思われます。
今回は、AIチャットサービス「Claude」を活用して、Instagram投稿文の作成を効率化する方法を紹介します。IT関係にあまり詳しくない先生でも、スマホひとつで運用できる仕組みです。
なぜ園のInstagram運用は続かないのか?
園のInstagramが更新停止してしまう原因は、写真の撮影ではなく「文章を書く作業」にあることが多いです。
- 写真は日常の中で撮れるが、投稿文を考える時間が取れない
- 何を書けばいいかわからず、毎回悩んでしまう
- 担当者が異動や退職すると、そのまま更新が止まる
つまり、「書く負担」さえなくなれば、運用は格段に続けやすくなります。
解決策:AIで「書く負担」をゼロにする
ここで活用するのが、Anthropic社が提供するAIチャットサービス「Claude」です。
Claudeには「プロジェクト」という機能があり、あらかじめ文章のトーンやルールを設定しておくことができます。この機能を使えば、先生は「今日あったこと」をひとこと入力するだけで、園の雰囲気に合ったInstagram投稿文が自動生成されます。
この方法のメリットは以下の通りです。
- 毎回の入力は一言メモだけ。文章力は不要
- プロジェクト設定で文体やルールが固定されるので、担当者が変わっても品質が一定
- 無料プランで利用可能
- スマホアプリがあるので、保育の合間にさっと使える
実践:Claudeで投稿文を自動生成する3ステップ
実際のセットアップ手順を紹介します。初回のみPCでの設定が必要ですが、以降はスマホだけで完結します。
Step1:アカウントを作成する
PCのブラウザからclaude.aiにアクセスし、Googleアカウントまたはメールアドレスで登録します。
作成するClaudeのアカウントは園の先生方が共有できるアカウントにしておくと、担当の先生であればどなたでもClaudeを利用できるのでオススメです。

所要時間は1分程度です。
Step2:プロジェクトを作成し、指示を設定する
Claudeの「プロジェクト」機能を使い、投稿文のルールを事前に登録します。
左メニューの「プロジェクト」から「+新規プロジェクト」をクリックし、プロジェクトを作成します。

作成後、右側の「手順」から以下のような指示を登録します。
# 立場
あなたは「〇〇幼稚園」の広報担当の副担任です。
# 口調
保護者が読んで安心する、温かくて丁寧な言葉遣い(です・ます調)。
# プライバシー
園児の本名(フルネーム)は絶対に出さない。必要な場合は「Aちゃん」「Bくん」とする。
# 内容
子どもの成長や楽しそうな様子が伝わるエピソードを重視する。
# ハッシュタグ
最後に必ず「#〇〇幼稚園 #保育の日常 #幼稚園の先生」を付けてください。

ポイントは「立場」「口調」「プライバシー」「ハッシュタグ」を明確に指定していることです。これにより、誰が使っても統一感のある投稿文が生成されます。
ここまでで下準備は完了です。
Step3:スマホアプリから投稿文を生成する
ここからは、各先生方のスマホでの操作になります。
App Storeで「Claude」を検索し、アプリをインストールします。

Step1で登録したアカウントでログインすると、作成済みのプロジェクトがそのまま使えます。


プロジェクトを開いたら、その日の出来事を簡単な文章で送信します。

Claudeが生成した投稿文

生成された実際の文章
🎭✨ 今日の劇の練習、大成功でした!
セリフを覚えるのに一生懸命取り組んできたみんな。今日はドキドキしながらも、大きな声でセリフを言えた子がたくさんいました🌟
「先生、ちゃんと言えた!」と、練習後に誇らしそうな笑顔を見せてくれる姿が、とっても微笑ましかったです😊
毎日コツコツと練習を積み重ねてきた成果が、少しずつ形になってきています。本番では、その頑張りをぜひ保護者の皆さまにもご覧いただけるのが今から楽しみで仕方ありません🎶
子どもたちの「やりきった!」という表情を、ぜひお楽しみに💛
#〇〇幼稚園 #保育の日常 #幼稚園の先生
生成された文章はそのままコピーしてInstagramに貼り付けるだけなので、投稿作業は数分で完了します。
導入時に押さえておきたいポイント
1. 生成された文章は必ず人の目で確認する
AIは事実と異なる表現を生成する場合があります。投稿前に先生自身が必ず内容を確認してください。
2. 個人情報をAIに入力しない
園児のフルネームや保護者の連絡先など、個人情報はClaudeに入力しないようにしてください。プロジェクトの指示でもプライバシー保護のルールを設定しておくと安心です。
3. 生成結果は「たたき台」として使う
完璧な文章を求めるのではなく、下書きとして活用してください。
「もう少し短くして」「もっと元気な感じで」と追加で伝えれば、何度でも調整できます。
4. プロジェクトの指示は園に合わせてカスタマイズする
ハッシュタグや口調、園の方針に合わせて指示内容を変更すれば、より自園らしい投稿文になります。
まとめ
Claudeのプロジェクト機能を使えば、Instagram投稿文の作成を大幅に効率化できます。
- 初回設定はPCで10分程度。以降はスマホだけで運用可能
- 先生は「今日あったこと」を一言入力するだけ
- 文体やルールはプロジェクト設定で固定されるため、担当者が変わっても運用が途切れにくい
- 無料プランで始められるので、導入のハードルが低い
保育の現場において、SNS運用は「やらなければいけないけれど、手が回らない業務」の代表格です。
AIを活用して書く負担を減らすことで、先生が本来の保育に集中できる環境づくりにつながるのではないでしょうか。

